ニュース&インサイト

タイにおけるPPPと土木建設プロジェクト(ニューレター2016年3月号その5)

タイにおけるPPPと土木建設プロジェクト(ニューレター2016年3月号その5)

ニュースレター Juslaws & Consult (J&C) - 2016年3月号 第5回:タイにおけるPPPと土木建設プロジェクト

約3340億バーツが見込まれる5つのメガ・インフラ・プロジェクト(鉄道と高速道路)が、PPP Fast-Trackスキームの対象となる可能性がある。PPP Fast-Trackスキームにより、プロジェクトの検討期間が24ヶ月から8ヶ月に短縮される。最近のPPP法改正では、投資額10億バーツから50億バーツの非インフラプロジェクトや、投資額10億バーツ未満のインフラプロジェクトは、PPP政策委員会を通す必要がないとされている。

タイは、高速道路網を整備するため、20年間で2.1兆バーツの新たな計画を策定する予定である。タイはこれらの投資により、経済に2倍以上の5.7兆バーツの乗数効果をもたらすと見ている。2016年から36年までの計画では、21路線、総延長6,612kmをカバーする。投資モデルとして官民パートナーシップ(PPP)スキームが採用される。Juslaws & Consultは、2016年中にこれらのプロジェクトの公式PPPコンサルタントとして受注し、いくつかの主要プロジェクトにおいて専門的な法律およびビジネスアドバイスを提供する予定である。

一方、2016年にはアジア最大級のインフラ・プロジェクトである、中国とタイを結ぶ複線鉄道プロジェクトが始まる。このプロジェクトは、中国、ラオス、タイ、マレーシア、シンガポールを結ぶ汎アジア鉄道ネットワークの中央ルートの一部である。タイ政府は、2016年第1四半期中に土木建設契約が完全に調印されることを期待している。これに加えて運輸省は、2016年と2017年に9,270億バーツにのぼる17のインフラ・メガプロジェクトが入札されると発表した。

第1部:タイの石油利権

パート2:GTCCメンバーシップ

第3部:ボイセミナー

第4部:日タイ若手起業家ネットワーキング

第5回 タイにおけるPPPと土木建設プロジェクト

第6回:2016年タイにおけるホテル&リゾートの買収とデューデリジェンスレポート